川原泉 笑う大天使(ミカエル)
それはおとぎ話のように、100円書斎Love。
なんか、昔の少女マンガを読みたくなってしまってネットオフで大量購入。
懐かしくも楽しく読んでおります。
川原泉はヒロインが現実的でシニカルな努力家というのが多くて、それもさらりとしか努力のことなんて書かなくて、皮肉屋で辛辣な発言をする少女というのが多いんですよね。
彼女たちにとっては夢は実現すべきものであって、ただ夢見るということとは程遠い感性の持ち主と言うのが面白い。
それでいてのほほんなんだ(笑)。
笑う大天使(ミカエル)はそんな川原作品のひとつ。
短編を得意とする作者にとっては珍しくちと長い。
超お嬢さま学校の浮世離れした世界に紛れ込んでしまった、お嬢様な富裕層な環境にいても、そんな世界になじめない三人の少女は、アメコミばりに突然でごり押しな展開から超人となってしまって誘拐団から友人たちを救いだすという物語。
そして後半はそんな彼女たちの後日譚。それぞれが幸せになりましたの物語。
文庫版二冊楽しんで読めました。
この作品、実写映画にもなったけどあれはダメでしたねーー。